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アカデミー賞 2022

 まあウィル・スミスのビンタにはびっくりしましたが、これに触れると肝心の映画の話が飛んでしまうので割愛します。うちはwowwowには入っていないので、昨日の午後、ちょこちょこ入ってくる情報と最終的に夕方確定した中身をみて、だいたい整理できたのですが、いくつかお話してみましょう。

 まずは「ドライブ・マイ・カー」。午前中から騒がしかったですが、結局「国際長編映画賞」のみの受賞となりました。「おくりびと」以来13年ぶりということですが、「初受賞」ではないためなんとなく温度が低い感じ。ただ考えてみれば、作品賞や監督賞・脚本賞などノミネートされるだけでも大変なわけで、今回のアカデミー賞の主役の一つであったことは間違いなく、本当に素晴らしい受賞作品だと思いますよ。
 ただ、先日、僕もこの作品を見てレビューを書いたわけですが、好き嫌いが出てしまう作品だとも思うのです。村上春樹の小説だって、けっこうアンチがいて、意見が別れる面がありますから。なのでアカデミー賞を取ったからといって、お客が映画館に押し寄せるかというと、そうでもないかもしれません。
 で、今朝、あちこちワイドショーを見て面白かったのが「スッキリ」。あるコメンテーターが「作品賞の中では一番制作費が低いですよね。それって、安くていい作品ができたと考えるのか、日本の映画業界の貧困さが現れているのか」と映画評論家に聞いたんです。評論家は「まさにそこで、日本の映画界が抱える条件の悪さが世界に知れ渡ったんですね」と答えていて、映画界に対する厳しい批判になっていて驚きましたね。言っていることは間違いないですが、それをテレビで言い切ったところが素晴らしい。

 さて、他の賞についても見てみましょう。作品賞は「コーダ あいのうた」でした。これフランス映画のリメークだそうで、普通リメーク作品は作品賞そのものにノミネートされない。なので珍しいということと、作品そのものが素晴らしいのでしょう。ちなみに主人公の父親役をやった聾者の役者さんが助演男優賞を取ったのも話題になりました。「ドライブ・マイ・カー」でもそうなんですが、「言語を越えたコミュニケーション」が今回のアカデミー賞を通底する主題なのかもしれません。
 主演男優賞はお騒がせのウィル・スミス。せっかくの受賞を台無しにしてしまったのが残念。主演女優賞はジェシカ・チャスティン。僕もいくつか作品を見たことがある女優さんですが、とにかく顔が美しいというか怖いというか、その存在感が圧倒的なんですよ。ベタなアクション映画などにも出るし、文芸作品もOK、さすが役者です。
 一方、技術部門では「デューン、砂の惑星」が6部門で受賞ですごいのですが、なにしろ部門が地味なせいかあまり話題にならなかったですね。僕はこれからDVDで見ようと思っているので、またレビューします。

 アカデミーの改革によって、かなり受賞作品に多様性が出てきているようですが、どうやら2025年に向けてさらにいろいろな改革が行われる模様で、日本映画もちゃんと金をかけて優秀な監督以下のスタッフを揃えれば十分受賞のチャンスが出てくるのではないでしょうか。
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テーマ : アカデミー賞
ジャンル : 映画

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チルソク現場監督

Author:チルソク現場監督
男 1958年生まれ
北九州市小倉北区出身

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